岩崎研究室
岩崎研究室では,質の高いソフトウェアと,それを構築するための洗練されたプログラミング言語について研究しています.
現在,国立情報学研究所等の他組織との共同で,大規模なグラフデータを処理対象とする並列アプリケーションの開発を支援するシステムの研究・開発(Fregel プロジェクト) に取り組んでいます.
ニュース
- (2024/9) 齊藤がHaskell 2024にて登壇発表しました.
- (2024/7) 齊藤と岩崎らの論文「Controlling Computation Granularity through Fusion in Improving Floating-Point Numbers」がHaskell 2024に採録されました.
- (2024/6) 岩崎が情報処理学会2024年度定時総会フェロー認証式にてフェロー称号を授与されました.
- (2024/3) 岡本と齊藤がPPL 2024にてポスター発表しました.
- (2024/1) 齋藤が情報処理学会第65回プログラミング・シンポジウムで山内奨励賞を受賞しました.
- (2023/10) 大塚と岩崎の論文「Haskell Library for Safer Virtual Machine Introspection (Experience Report)」がACM Showcase on Kudosに掲載されました.
- (2023/9) 山本が日本ソフトウェア科学会第40回大会にて登壇発表しました.
- (2023/9) 大塚がHaskell 2023にて登壇発表しました.
- (2023/7) 大塚と岩崎の論文「Haskell Library for Safer Virtual Machine Introspection (Experience Report)」がHaskell 2023に採録されました.
- (2023/5) 冨井と岩崎の論文「メタヒューリスティクスの適用を効率的に記述するドメイン特化言語」が日本ソフトウェア科学会 コンピュータソフトウェアに採録されました.
- (2023/1) 齊藤と岩崎らの論文がPPL 2023のカテゴリ1に採録されました.
- (2023/1) 齋藤が情報処理学会第64回プログラミング・シンポジウムにて口頭発表しました.
- (2022/10) 平澤,岩崎,小野澤らの論文「Generating Virtual Machine Code of JavaScript Engine for Embedded Systems」が Specially Selected Paperに選ばれました.
- (2022/9) 冨井と岡本が日本ソフトウェア科学会第39回大会にて口頭発表しました.
- (2022/6) 平澤,岩崎,小野澤らの論文「Generating Virtual Machine Code of JavaScript Engine for Embedded Systems」が情報処理学会英文誌 Journal of Information Processing に採録されました.
- (2022/5) 宮島と岩崎らの論文「TABLET: ブロック型言語からテキスト型言語への移行を補助するプログラミング学習環境」が情報処理学会論文誌 プログラミングに採録されました.
- (2022/4) 岩崎が明治大学理工学部情報科学科に転出しました.
- (2022/3) 宮島が情報処理学会第138回プログラミング研究会にて口頭発表しました.
- (2022/3) 長安と大塚がPPL 2022にて口頭発表しました.
- (2022/1) 長安と岩崎らの論文がPPL 2022のカテゴリ1に採録されました.
- (2022/1) 大塚と岩崎の論文がPPL 2022のカテゴリ1に採録されました.
- (2021/11) 岩崎らの論文「Fregel: a functional domain specific language for vertex-centric large-scale graph processing」がJournal of Functional Programming に採録されました.
- (2021/10) 安積の発表が日本ソフトウェア科学会第38回大会の学生奨励賞を受賞しました.
- (2021/9) 安積が日本ソフトウェア科学会第38回大会にて口頭発表しました.
- (2021/6) 小野澤がISMM 2021にて口頭発表しました.
- (2021/5) 小野澤と岩崎らの論文「Fusuma: Double-Ended Threaded Compaction」がISMM 2021に採録されました.
- (2021/3) 小野澤と岩崎らの論文がPPL 2021の論文賞を受賞しました.
- (2021/3) 小野澤と宮島がPPL 2021にて口頭発表しました.
- (2021/2) 小野澤と岩崎らの論文がPPL 2021のカテゴリ1に採録されました.
- (2021/2) 宮島と岩崎らの論文がPPL 2021のカテゴリ1に採録されました.
- (2020/12) 小野澤・岩崎らの論文「アプリケーションと実行環境に適応したカスタマイズが可能なJavaScript処理系」が日本ソフトウェア科学会 コンピュータソフトウェアに採録されました.
- (2020/6) 平澤が情報処理学会第129回プログラミング研究会にて登壇発表しました.
- (2020/3) 小野澤がPPL 2020にて登壇発表(新型コロナウイルスの感染拡大により現地開催が中止になり,発表資料の提出により発表したとする).
- (2020/2) 小野澤と岩崎の論文がPPL 2020のカテゴリ1に採録されました.
- (2020/1) 丹野と岩崎らの論文「Region-based Detection of Essential Differences in Image-based Visual Regression Testing」が情報処理学会英文誌 Journal of Information Processing に採録されました.
- (2019/12) 浅見がComSyS 2019にて登壇発表しました.
- (2019/4) 丹野がICST 2019にて登壇発表しました.
メンバー
役職/学年 | 名前 | Name | |
---|---|---|---|
(教授) | 岩崎 英哉 | IWASAKI Hideya | iwasaki + @cs.uec.ac.jp |
博士2年生 | 齋藤 匡 | SAITO Tadashi | 20tsaitou + @ipl.cs.uec.ac.jp |
修士2年生 | 高橋 裕司 | TAKAHASHI Yuji | 21ytakahashi + @ipl.cs.uec.ac.jp |
齊藤 百香 | SAITO Momoka | 22msaito + @ipl.cs.uec.ac.jp | |
山本 武蔵 | YAMAMOTO Musashi | 22myamamoto + @ipl.cs.uec.ac.jp |
研究テーマ
岩崎研究室では,プログラミング言語にかかわるさまざまな話題,また,それらの言語を用いたシステムやソフトウェアを,主な研究対象としています.過去の学位論文一覧はこちら.
現在の主な研究課題の概略は,次のようなものです.
プログラミング言語とその処理系
記号処理言語,関数型言語などに関して,言語設計,効率のよい処理系,使いやすい言語環境を実現する等の研究です. 最近では,関数型言語 Haskell の処理系のメモリ効率の改善,関数型言語によるさまざまな応用プログラムの作成,IoTデバイス向けのJavaScript処理系の構築などに取り組んでいます.
ドメイン特化言語
使用目的をある特定の問題に特化したような言語 (ドメイン特化言語) を設計し,処理系を実現します. 最近では,埋め込み型ドメイン特化言語の実装を支援するDライブラリLibDSLの研究, CプログラムにLuaインタプリタを埋め込んだアプリケーションの記述を支援するドメイン特化言語LuCaの研究などに取り組んでいました. 現在では下で説明する研究テーマと関連して,グラフデータ処理を記述するための関数型ドメイン特化言語Fregelの開発を行っています.
並列プログラミングシステム
ユーザに多大な負担をかけず,プログラムを高速,並列に実行するための方法の研究で,PC クラスタ,マルチコア計算機などの実並列計算機環境上に実装して効果を確認したり,理論的な考察を行ったりします. このようなシステムは,ユーザに並列性を意識させないので,「並列性忘却プログラミング」システムとも呼ばれます. 現在は,大規模グラフ処理を並列に行うための基盤となるシステム (Fregel プロジェクト) に取り組んでいます. また以前には,スケルトン並列プログラミングのためのライブラリSkeToの開発研究を行ってきました.
システムソフトウェア
OS など,計算機の根幹をなす一連のソフトウェア ,またそれらのソフトウェア上で力を発揮する応用プログラムを設計・実現するという研究です. 最近では,ディレクトリごとにモードの設定が可能なジャーナリングファイルシステム,仮想マシンモニタを利用したルートキット検出システム, LinuxのI/Oスケジューラの拡張,それらの応用システムなどの研究に取り組んでいます.
プログラム変換システム
与えられたプログラムを効率のよいプログラムに変換するための仕組およびシステムを研究するというものです. 最近では,「構成的アルゴリズム論」という理論に基づき,余計な中間的データ構造を生成しないようにプログラムを変換する方法,コンパイラによりループ本体を行列積の形式に変形して自動並列化を行う方法,XQueryというXML問い合わせ言語のプログラムを,Macro Forest Transducer という相互再帰関数へ変換する方法などを考察し,プログラムの実行性能を向上させる研究に取り組んできました.
アクセス情報
所属
電気通信大学 大学院情報理工学研究科 情報・ネットワーク工学専攻 コンピュータサイエンスコース
(改組前: 電気通信大学 大学院情報理工学研究科 情報・通信工学専攻 コンピュータサイエンスコース)
電気通信大学 情報理工学部 情報・通信工学科 コンピュータサイエンスコース
電気通信大学 情報理工学域 I類 (情報系)
所在
郵便物送付先
〒182-8585 東京都調布市調布ヶ丘 1-5-1 電気通信大学 西9号館 情報・ネットワーク工学専攻事務室 宛
居室一覧
役職 | 名前 | 居室 | 内線番号 |
---|---|---|---|
教員 | 岩崎 | 西10号館628号室 | 5613 |
学生 | — | 〃 | 〃 |